国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

音声ガイド 良し悪し

京博の国宝で、音声ガイドナレーターが竹下景子さんに決まった。それ自体はよいのだが、多くの展示会で人々がガイドを頼るあまり、作品の前で溜まってしまう現象が起こる。特に、人気作品は必ず解説されるため、それを聞き終わるまで立ち止まってしまい、スムーズな観覧の妨げになることがある。ガイドの貸し出しは貴重な収益であるのはわかるができれば、ホームページなどで予習をしっかりできる環境を整え、それでもサポートしてほしい人のためにガイドを活用したほうがよいと思う。(例えば、音声用テキストをアップしておくなど。)

今回のガイド決定の文章には、ひとつひとつ国宝に刻まれた歴史と美の物語を語ると書いてあるが、会期中いくつものパターンで展示の陳列があるので、複数のガイドが必要になる。もし、展示される作品の説明がすべて入っている通期用ガイドがあり、いくらかを払うと会期中はいつでも借りることができるのならば借りてみたい。

深鉢形土器

深鉢形土器(火焔型土器)は古代の土器なのにド派手な作りがよい。他の展示会への出品は珍しいため、遠方へ出かけないと見ることができない。

国宝で一番古い作品であることも魅力の一つ。

 

期間Ⅰ・Ⅱ、Ⅳ

レア ★☆☆

観たい ★★★

コラボ ★☆☆


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜色楼台図 与謝蕪村筆

派手さは全くない。夜色楼台図からはしんしんと降り積もる雪の音が聞こえてくる。日常生活の一部を切り取った構図で、無ではない。水墨による宗教画のような情熱の真反対の図である。

レア ★★☆

観たい ★★☆

コラボ ★☆☆

期間 Ⅳ 

artscape.jp

燕子花図 尾形光琳筆

f:id:kokuhou:20170620203703j:plain

ホームページのトップに掲載されている、すなわち同展示会の顔である作品である。国宝出品作200件ある中でイチ押しが、燕子花図 尾形光琳筆 ということになる。琳派展からの流れや、見栄えなどすべて総合すると同作品に落ち着くのだろう。

レア ★★☆

観たい ★★★

コラボ ★★☆ 琳派

期間 Ⅳ

www.nezu-muse.or.jp

陶器(予想)

陶器は曜変天目茶碗が3点そろい踏みするかが、最大の注目点。藤田美術館静嘉堂文庫は今年相次いで公開しており、残る龍光院蔵は京都博物館120周年ということで出品の期待が持てる。ただ、それらが揃うとなると昨年の若冲展の動植綵絵30点そろい踏みを超える動員力となるだろう。時期は玳玻天目茶碗(相国寺)が追加発表されて、国宝天目そろい踏みと銘打ちⅣ期あたりになるのではないか。また、仁清、光悦なども見てみたい(天目そろいが完成した場合は前期出品だろう)。

出品発表作品

国宝 青磁鳳凰耳花入 銘万声 (和泉市久保惣記念美術館) 【 I ・II 】
国宝 飛青磁花入 (大阪市立東洋陶磁美術館) 【 I ・II 】
国宝 油滴天目 (大阪市立東洋陶磁美術館) 【 III ・IV 】 
国宝 志乃茶碗 銘卯花墻 (三井記念美術館) 【通期】

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。