国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

國華 聖徳太子絵伝 秦致貞筆

聖徳太子の事績を描いた絵伝。もともとは障子絵だったものを屏風絵に仕立て直した。平安時代の作品で、10面のなかに60の太子が起こした事象が書かれている。厚い太子信仰が感じられる作品である。

レア ★★☆

観たい ★★☆

國華 八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳

日本独特の蒔絵は、絢爛豪華な大名たちの生活によく合う代物。観ているだけでうっとりする。権力者の象徴として相応しく、その蒔絵技法を用いて、螺鈿をちりばめた硯箱は筆記用具というよりも宝飾品の部類に入りそうだ。そのデザイナーが尾形光琳だったら、国宝になる。琳派の代表選手が理想を具現化した秀逸品をぜひ観たい。

レア ★☆☆

観たい ★★☆

國華 普賢菩薩像 東京国立博物館

大倉集古館所蔵品が像ならば、東博は軸。国宝展でも陳列されていた名品で、国宝の普賢のコラボが実現した。平安時代の作品にも拘らず、綺麗に色彩が残っており、切金文様は眩い光を放って見るものを魅了する。

レア ★☆☆

観たい ★☆☆

國華 普賢菩薩騎象像 大倉集古館

日本最古の美術雑誌のひとつ國華の周年イベント。発行元の朝日新聞の周年も加えて、豪華なラインナップが登場する予定だ。

「名作誕生つながる日本美術」展は東博4月13日〜5月27日で開催。昨年秋の国宝展には及ばないまでも、国宝でない名品たちも陳列されるので、日本美術のくくりでは本年最高峰の展示会となる。

そこに出品される普賢菩薩騎象像は大倉集古館所蔵。大倉集古館が改装中なので、久方ぶりの登場となる。優雅な彫刻美を堪能したい。

レア ★☆☆

観たい ★★☆

王羲之 円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書 小野道風筆

勅書は公式中の公式書物。それを書く人はその時代の最高の書家になる。小野道風はその最高の書家にふさわしい書き手である。型にはまったお雇い筆記と違う美しさが見て取れる。

レア ★☆☆

観たい ★☆☆

王羲之 本能寺切詩書巻 藤原行成筆

外題箋を見ると権跡とあり行成の筆ということが分かる。和漢朗詠集の中の小野篁菅原道真紀長谷雄の漢文の一節を書写している。

レア ★☆☆

観たい ★☆☆

王羲之 白氏詩巻 藤原行成

白居易の詩集を藤原行成が写したもの。伏見天皇が遺愛した品で、紙背のつなぎ目には伏見天皇の花押がある。天皇が愛した字を一度間近で拝見したい。

レア ★☆☆

観たい ★★☆

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。