国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

源信展 六道絵編

国宝展の予習として、奈良博の源信展へ行く。前期の目玉だった六道絵は国宝展へ出品されるが4幅ずつを入れ替え2回、計8幅を観ることができる。ここが国宝展の限界で、200件近いものが期間内に展示されるとはいえ、1件当たり複数が指定されている場合は場所の関係ですべてを展示するわけにはいかない。

ということで、一度に15幅すべて見ることができた前半期に行く。展示はまず源信についての略歴の分かるものから、横川での思想の土台構築などを紹介。清凉寺文殊菩薩像・普賢菩薩像や醍醐寺の往生講式など国宝があるものの、人だかりは次のコーナーに集中している。それは壁一面一五幅すべてが掛けられた六道絵。地獄をストーリー性をもって絵巻物の要領で紹介したもので、順番にみることで階層ごとに恐怖が増すという演出。一幅内でも様々なストーリーが各所に描かれ、これも絵巻物と同様の手法。すべてに動作があり、仏や肖像画など静的な絵とは対照的だ。

一幅ずつ観てもよいものだが、観るならば一五幅一度に観たい。

期間 ⅠⅡ

文化遺産データベース

藤原忠通筆書状案

忠通は摂政・関白を勤め、太政大臣まで上り詰めた時の最高権力者である。若いころから才能が評価される一方で、能書家と知られており大内裏の額を書くほどに評価されていた。

レア ★☆☆

観たい ★☆☆

コラボ ★☆☆

期間 未定

藤原忠通筆書状案 - e国宝

漢書楊雄伝第五十七

京博が平成27年に購入した国宝。朝日新聞を創業した上野家からの購入物で、金額は3100万円。高いのか安いのか分からないが、昨年末になんでも鑑定団に出た曜変天目茶碗(物議を醸している)が鑑定価格2500万円(最低価格とも言っていた)だったことを考えるとそんなものなのかもしれない。まあ、高級外車1台分だと思うと安い買い物かもしれない。

レア ★☆☆

観たい ★☆☆

コラボ ★☆☆

期間 未定

http://www.kyohaku.go.jp/jp/public/pdf/h27kounyu.pdf

万葉集 巻第九残巻(藍紙本)

万葉集は日本最古の和歌集で、貴族から一般人まで幅広く読まれたものを集めた。と教科書で何度も習ったが、考えてみれば実物を見たことがなかった。国宝としては東博と前田育徳会、そして今回出品される京博所蔵のものが指定を受けている。漢字と仮名が混じったもので、万葉集ができた平安時代中期はまだ仮名がなかったので、その変化した部分が観られる。

レア ★☆☆

観たい ★☆☆

コラボ ★☆☆

期間 未定

www.kyohaku.go.jp

【速報】 不動明王像 絹本著色 曼殊院

曼殊院に伝わる秘仏不動明王像(黄不動)の腹部に小さな不動明王が描かれていると京博が7日に発表した。そして、10月の国宝への展示も合わせて発表された。

展示会まで2か月をきり、これから大きな発表が続くと思われる。

レア ★★★

観たい ★★☆

コラボ ★☆☆

期間 ⅢⅣ

mainichi.jp

 

金剛般若経開題残巻(弘法大師筆)(六十三行)

三筆の一人、弘法大師は様々な書体を書き分けることができる。同巻物も般若経を書いたもので、達筆すぎてなにを書いているの分からない。

レア ★☆☆

観たい ★☆☆

コラボ ★☆☆

期間 未定

金剛般若経開題残巻〈弘法大師筆/(六十三行)〉 文化遺産オンライン

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。