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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

旧開智学校校舎

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旧開智学校校舎は松本城から北へ歩いて5分ほどの場所にある。令和初の国宝指定にして、近代学校建築としては初めての国宝である。また、製作年が明治期と国宝としてはかなり新しい。竣工が明治9年で昭和38年まで90年間学校として現役で使っていた。その後は移設の上、教育博物館として利用されてきた。

訪問時期は改修工事中だったため、中には入れず。周りから見るだけだった。白い壁面に、スカイブルーの線がありアクセントとなりおしゃれで、学校としてはハイカラな雰囲気がでている。正面の車寄せの屋根部分の意匠は空をイメージして、雲があしらわれている。雲の上には開智学校のプレートを持った天使が描かれ楽園へいざなう。天使に深く宗教性を感じる国民性でないので成立するデザインで、もしも来迎仏たちだったら残っていないかもしれない。さて、彫られている天使の顔だが、江戸時代の天使の系譜をひきづっているためか、可愛げが全くない。子供というよりもおっさんに近い顔立ちで、学校に通う子供たちが近くで見たていたらトラウマになりそう。程よい距離感でよかった。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。