国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【東博150年】八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳作

硯箱で国宝指定を受けているのは3件。鶴岡八幡宮所蔵の籬菊螺鈿蒔絵硯箱以外は東博が所蔵している。

古来の中国では文人が書斎で用いる道具のうち、筆、墨、硯、紙の4種を特別視して四宝としてきた。なので、それらを仕舞うための箱は教養の高い図柄であるとともに、上級社会では豪華絢爛に仕上げて優美さを競った。

八橋蒔絵螺鈿硯箱は琳派の大看板である尾形光琳が作った代表作で、伊勢物語の一場面の状況を箱全体を通じて工作している。見ているだけでウキウキする作品である。

3件がそろい踏みとなれば最強のコラボ企画になるが、2件でも滅多に観れない。ただ、期間を分けて展示されるとガッカリすると思う。

レア★☆☆
観たい★★☆
コラボ★★☆(東博の文房四宝)

emuseum.nich.go.jp

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。