国宝絵画の中で一番ファンタジーなものは草紙だろう。現実を誇張しすぎだものや、絶対にありえない事柄を恐怖心を煽る反面教師として描き上げる。見るものに強烈なインパクトを与えて、悪いことをさせない教訓的な巻物となっている。
その中でも地獄草紙は前世での行いが死後の世界へ影響するとの教訓で、だれも見たことがない(はずの)六道の世界を描いている。地獄では尿糞、函量、鉄磑、黒雲沙沙などキツイ処罰がグロテスクに表現されている。その中でも一番インパクトがあるのが鶏。動物をいじめた人がいじめ返される場面が描かれているが、このいじめ返す主役が鶏である。写真で見る通り鶏に火焔機能を搭載したハイブリットタイプ。このインパクトのある絵を子供の頃に見てしまうとトラウマになってしまいそう。熱さすら感じてしまう。