京の国宝は3階から2階へ移動。まずは絵画部門を観る。
仏教絵画が中心になる中、十二天像4幅や十六羅漢像がいる。目を引いたのは釈迦如来像である。毎年5月の初旬に神護寺で行われる曝涼展では間近で観ることができたのだが、昨年今年とコロナの影響で公開中止となった。曝涼は文化財を居間の壁に掛けられて風を通す作業なので、無垢の文化財が観ることができる。曝涼展が中止となった今年はガラス越しで見るしかないが、神護寺の曝涼展を開催している居間に比べて京博は広い空間なので離れて全体像を観ることができるので、それはそれで見ごたえがある。衣が朱で描かれているため赤釈迦と言われている。朱色の衣に七宝つなぎの細かな切金文様を使うことで、のっぺりとした表情なのに威厳のある釈迦像となっている。