さて、高野山に訪れたのはキャンペーンに当選したから。
GOTOキャンペーンが大々的に喧伝されていた時期に、高野山1万人ご招待キャンペーンなるものが実施されていた。応募すると見事当選。期限が近づいてきたので急いで利用した。
コロナが沈静化している時期ならば多くの来訪者が来て、町を活性化させる起爆剤となっていたが、時期が少し悪かった。それでも昼食を頂いた店では、このキャンペーン当選者と思しき団体が豪勢なランチを堪能していた。
折角訪れるのならば多くの国宝を観たい。そんなことから密教の美術展で後期のみ展示される不空羂索神変真言経に焦点を合わせて訪問した。真言経の内容はちんぷんかんぷんだが、所々にでてくる不空羂索の文字が目に入り、だからそうゆう名前がついたのだと感心した。国宝の不空羂索観音像は東大寺・興福寺・広隆寺の3体で、この半年間ですべて見ている。どれも大迫力の像だが、その謂れやご利益が書かれている聖典で、この経典を元に彫られていると思うと神々しさを感じる。