国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

阿弥陀三尊および童子像 法華寺

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阿弥陀三尊および童子像は法華寺の収蔵庫でも見たことがある。ただ、よい照明と距離を空けてじっくり見られるという点では奈良博は最高の環境である。

この仏画は三幅でワンセットで、大きさがバラバラ。阿弥陀様が大きく描かれているのは分かるとして、左の観音と勢至菩薩はそれだけでも主役となりそうな大きさに対して、右の童子のサイズは小さく釣り合わない。しかし、この左右の絵は紙質などから断裁されたように見える。一方で真ん中に配置している阿弥陀様は紙の劣化具合が少し違う。もしかしたら左右の絵は1つだったものを阿弥陀を加えてユニットに仕上げたいため特別に組まされたのかもしれない。杉山清貴オメガドライブではないが、メインボーカル不在ではしっくりこなかったのだろう。

 

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。