国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

十二天像  伝宅間勝賀筆

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春と秋、京都が観光客であふれかえる時期に東寺では名宝展と題して宝物館を開く。講堂に安置されている立体曼荼羅の各仏像がすばらしく、国宝仏像では兜跋毘沙門天像が2階に安置されている程度なので見逃しがちだ。場所も北の端にあることから、共通券を買ったからついでにと訪れる人も多い。

気温はだいぶ落ち着いてきたが日向だとまだ汗ばむ。宝物館はエアコンが利いているのでクールダウンにはもってこいの場所である。今回の名宝展は第55回記念展示。その目玉は十二天像の屏風。密教の灌頂の儀式で使う屏風で、2019年春に東博で行われた展示会でも前期後期分けて展示されていた。彫刻とは違い、持ち運びが前提で作られていることから、折り畳み式の屏風絵に集約されたのだろう。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。