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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

阿弥陀如来坐像 仁和寺

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仁和寺の霊宝館と言えば仁和寺初代の阿弥陀如来坐像を見ずして帰れない。2代目が金堂に祀られてからご隠居となり、こちらに移った阿弥陀如来像。毎日の御勤めを眼前で見続けるには文化財的に耐えられないこともあり移られたが、輝きはまだまだ健在。

霊宝館の入り口から反対側にいつも鎮座している阿弥陀如来坐像。仁和4年(888年)の創建当時から仁和寺を見守り続けており、現存する最古の阿弥陀如来坐像の彫刻である。ふくよかなお顔立ちと人々のすべてを見通している眼差しは拝顔する度に幸福度が増してくる。仁和寺の公式の御役目は終えられたが、霊宝館で一般に公開されることで、民に寄り添う仏になった。年に数週間の出番となったが新たな役割でも十二分に存在感がある。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。