国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

肥前国風土記

香川県ミュージアム文化財保護法70年の記念事業の一環で、肥前国風土記の展示が行われた。個人蔵の国宝で、滅多に展示されることがないが、コロナの影響で8日間の展示となった。

常設室1に入った正面に展示していた。肥前の文字が書かれた最初のページを開いていた。ほとんど人は来ておらず、ゆったりとした環境で見ることができた。

同じ展示室には高松藩家老・木村黙老とその時代の作品が展示されていた。平賀源内の肖像画を描いたことで知られる木村は、滝川馬琴とも交流があるなど文化人として名をはせた。

文化水準が高い高松藩において、そのレベルが分かる作品が衆鱗図と衆禽画譜である。写実的にかつち密に描かれた魚と鳥が図録のように多数収録されている。それぞれの彩色まで忠実に再現されているだけでなく、立体的な表面仕上げのものもある。特徴として、描かれたモデルたちは1枚1枚切り抜きを台紙に張って図譜化しているので、対象物が浮き出て見える。日本画でも美しい模写は数多くあり、有名画家のものだと本物を超える美しさを味わえるものもある。高松藩のものはあくまでも学術的な観点から作られてはいるが美しいものであるには変わりない。風土記とともに観ることができて満足だった。

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。