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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

太刀 銘景光・景政 埼玉県立歴史と民俗の博物館

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埼玉県立歴史と民俗の博物館は大宮市の氷川神社などがある公園の北の端にある。時間があれば公園内を散策して行くのがベストだが、最短ルートをとるなら、東武野田線大宮公園駅を利用すると便利だ。

同館は国宝刀2振りを所有していて、普段は模造品を置いている。秋の展示で本物が公開されたので観に行った。まず、普段は模造品を陳列している常設展示場での公開のため、観覧料は300円とお安い。埼玉の歴史と民俗を紹介する博物館だが、一般的な日本の歴史を軸に埼玉トピックスを詰め込んだ展示となっている。

そして、目当ての国宝刀は中世ゾーン。ど真ん中に陳列しているので、裏側まで丸裸で堪能できた。おまけに撮影自由。写真を撮っている人はほとんどいなかったで、少し浮いた人に見られてしまった。

さて、刀には武蔵国秩父郡住が刻まれている。埼玉の旧国名が武蔵で、秩父の武士が播磨に移住した際に神社へ奉納した刀。奉納者と時期が分かる点で歴史的に価値ある刀。坂東武者もふるさとが恋しく、時代を経て刀だけでもふるさとで過ごせて本望かもしれない。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。