国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【京博名品展】法華経巻第七(運慶願経) 真正極楽寺

書や仏教の展示で経典が陳列されていることがよくある。そして、ご多分に漏れず意味も分からず、読み砕くこともできないので、ほとんどの場合は文字を眺めて終わる。その時の感想は決まって「うまい文字を書くものだな」。で、その文字は専門の職人がいることと、その方々が書いているということを数年前に知った。完璧に書いたらボーナスが支給され、失敗すると罰則金を取られるそうで、パソコンの文字入力でも間違いが多いので到底勤まらない職業である。

さて、職人は職人でもこちらのお経は仏師が奉納したもの。国宝彫刻の第一人者である運慶が奉納した日時が分かる貴重な資料で、彫刻にも自分の名前を彫るぐらい自己顕示欲が強いからこそ現代まで残るものが造れる。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。