国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【京都名品展】灌頂歴名 空海筆

メモ帳などに執る覚書。清書する前の走り書きが国宝になる。それが書の名人である空海のものだと当然だろう。

灌頂を受けた人のメモで、かなりの走り書き。書の名人で様々な書体を使い分けることができる空海。だが、素の空海が書いた文字なので人間性が出ている書となる。

さて、平安時代に突如としてブームとなった密教。灌頂を受けることで指導者となることができるとあって、我先に受講した。その初期メンバーが分かる資料。おそらく清書したものは寺院の丸秘文書として大本山で大切に保管されているので、一般の目には留まらない。なので、同書は歴史のターニングポイントを語る貴重なものである。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。