今回の寄託名品展では神護寺所有の国宝が多く出品している。ゴールデンウィークに神護寺で行われる虫干しの定番ばかりだが、博物館で観るのもなかなか良い。虫干しだとガラスのない直接に観ることができて、つい手を合したくなるが、ライティングは博物館の方がきっちりしているので、美術品を観る感覚に浸れる。
全体的に赤色を基調としている釈迦如来のため、通称で赤釈迦と呼ばれている。不動像に青(青蓮院)と黄(園城寺)があり、3つ揃うと信号のようになるが、1点でもなかなか見れない代物なので揃うことはありえないだろう。
寄託仏画の国宝出品が案外少なかったが、国際博物館会議開催記念なのでもっと日本文化の神髄をみせてほしかった。