東京のど真ん中。赤坂見付にある日枝神社は周りを高層ビルに囲まれながら、高台にあるため存在感ある神社である。坂を登れば衆参議長公邸や国会議事堂があり、日本の中心に鎮座するといっても過言ではない。
高台にあるため、エスカレーターで境内まで登ることができる。兵庫県の中山寺で見て以来だが、こちらは屋根がない。神社は皇城の鎮であるため徳川家と縁深く、宝物殿でも武家関連のものばかりである。
国宝は太刀・則宗。6月と7月、1月と12月の神社閑散期のみの展示で、ほかの展示物と同様に陳列してある。福岡一文字派の祖である則宗作はほとんどないため貴重である。そして、この太刀が5代将軍・綱吉のお宮参りで奉納されたものであるため、国宝へと上り詰めた。美しさより、歴史の重みが価値を創造した部類の国宝だ。