国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

周茂叔愛蓮図 狩野正信筆

九博は新しく出来た博物館のため、国宝の所有数がほかの国立博物館に比べて少ない。所有しているのは3つ。太刀 銘来国光が東博栄花物語文化庁からそれぞれ所有を移管。そして、目玉となる作品として個人蔵だった周茂叔愛蓮図 狩野正信筆を購入した。

狩野正信は狩野派の祖。周茂叔愛蓮図は北宋の故事にならった中国風の画である。湖に舟を浮かべて蓮をめでる風景を描いている。正信の先品は狩野派展などで、全国行脚していることが多く、なかなか九博で見ることがない。しかし、この人がいなかったら豪華絢爛の桃山文化がなかったと思うと、全国行脚も納得である。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。