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【正木美術館 開館50周年記念】 三体白氏詩巻 

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正木美術館は今年で開館50周年を迎える。それに伴い記念展示として、一片開花と題した展示会が行われている。正木美術館に行ったことが無かったので、この機会に行ってみた。

行く前まではせっかくの50周年なのだから3期に分けて開催するよりも一度に見てみたいとの思いがあった。だが、行ってみて分かったことは2階部分も含めてもそれほど広くない展示室だった。1期にして飾る名品を選ぶのは不可能に近い。3期になるのも当然だ。

そして、国宝は1期、2期が白氏詩巻、3期に大燈国師墨跡を展示する。今回は1期に行った三体白氏詩巻について。平安の三蹟と知られる小野道風藤原行成の両名筆で、道風が流れるような筆さばきに対して、行成はしっかりとした書き方に濃淡・強弱をつけたリズミカルな書であった。ともに入り口すぐの展示で、これぞ正木美術館の顔といった迫力がある。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。