霊宝館に入館するとき、この秋と冬に醍醐展がサントリー美術館と九州国立博物館で開かれるお知らせパンフレットをもらった。そこには訶梨帝母像の写真もあり、展示されることが伺えた。この春の展示に出展されている主要なものは、秋冬展示への出展が確定しているものが多く、おおむねプレ展示会と言ってもよさそうだ。
さて、この母像は醍醐寺のホームページでは鎌倉時代の作品のようだが、特別展示会では平安時代となっている。ふくよかな女性像は平安時代に流行った理想像にも思えるが、童子と後ろの屏絵が宋時代の影響を強く見て取れる。