国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【醍醐寺】狸毛筆奉献表

空海嵯峨天皇へ献上した上表文。空海が筆の名人と呼ばれるのは様々な字体を書き分ける能力があったからだ。生真面目な最澄は大陸から伝わった書の書き方がほとんどで、空海のように四書体を書き分ける器用さはない。

三十帖冊子でもそうだったが、どうしても空海の字と分かる書き方なので、とても綺麗だとは思わない。しかし、この字が後世に多大な影響を及ぼした字であると思えば観ているだけで感無量になる。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。