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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【奈良博】大毘盧遮那成仏神変加持経 西大寺

西大寺展は昨年1年間かけて東京・大阪・山口と巡回展覧会を開催した。そして、ようやく奈良へお戻りになったことを記念?して、特別展の写経に西大寺の寺宝が陳列されていた。国宝の大毘盧遮那成仏神変加持経と金光明最勝王経が一室の端の方に陳列されいる。

奈良博は2月に毎年、東大寺のお水取りの特別展示がある。二月堂の内部を再現した展示と、お水取り関連の品々が展示されていて、読経が流されるなどかなり派手な演出がされている。また、今年は薬師寺の名画と題して、円山応挙の弟子にして伊藤若冲と並び称される奇才の画家・長澤芦雪が書いた旧福寿院障壁画を襖絵に仕立て直したものと、板絵神像がところ狭しと展示されて、東博・京博の平成館に来たかと錯覚するぐらいの豪華な特別展が開催されている。

その中で、国宝2点とともに写経された巻物たちが西新館の第一展示室に押し込まれている。ただでさえ書物は地味である。その地味なものが、西館の一番最初に来るのだから印象が薄い。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。