国宝展でも通期で展示されていた菅公遺品の品々。後半になるにつれて考古ゾーンが人でいっぱいになってきて、なかなか見にくくなっていた。改めて現地で観るため、初詣で賑わう道明寺天満宮へ行く。
境内は初詣の参拝客でごった返しており、参拝以外にもおみくじを引くために行列ができていた。その行列を抜けたところに宝物館がある。あの賑わいはなんだったかというぐらい、宝物館の入口には人がいない。ということは、館内も受付以外人がいない。
宝物館は古い陳列棚内に天満宮の社宝が陳列されており、そのメインは国宝の菅公遺品である。硯は印象に残っていたが、閉幕から1か月以上経つとその他なにが陳列していたか覚えていない。ベルトや笏などを観ると菅原公はそれほど大きな人ではないことが分かった。その他、雪舟筆の絵や螺鈿入手箱など逸品があったが、何度も見に行きたくなる品がない。初詣客が近寄らないのは陳列に変化がないからかもしれない。