大和路線の最終地点である加茂駅からバス乗車と、山道を歩くこと小一時間。山の山頂付近に海住山寺がある。寺院の奥には下界を一望できる場所があるが、お寺全体は下界を遮るようにできているため、眺望は望めない。毎年11月に御開帳があり、本尊である十一面観音立像をはじめ、多くの仏像が拝める。しかし、一番の見どころは国宝の五重塔とその内陣である。今年は内陣にある四天王像のひとつが運慶展へ出張していたので、三天王像と写真になっていた。雰囲気のある内部に納まっている仏像は神々しさを醸し出しており、展示会場で観るのと違った感じ。展示会場では独立してしっかり観るので彫刻として観てしまう。慶派イヤーに見れてよかった。