大乗仏教の場合、多くの人に観て拝んでもらう必要があるので、人の大きさより大きい仏像がほとんどである。奈良・東大寺の廬舎那仏などはロボットアニメもビックリな大きさとなっている。一方で、小さな仏もある。これも東大寺の誕生釈迦仏立像は50センチほどで廬舎那仏の鼻の穴に楽々入るサイズである。
国宝で最も小さい仏像は仁和寺の薬師如来坐像である。秘仏中の秘仏で昭和61年まで開扉されなかった。そのため、衣などにところどころ金の細工が薄ら残っている。お堂の中にあるため間近で観ることがなかなかできない。360度じっくりと観ておきたい。光背の細かな彫り仏も含めて、小ささを確認できた。