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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【国宝】搨王羲之書(孔侍中帖) 王羲之筆

書聖・王羲之の摸本。聖とあがめられるのだから、その書は一目しただけで誰もが素晴らしいと納得するものだと思っていた。ところが、草書が走り書きのように見えて、これまで見た固い楷書体の墨蹟類の方が筆の達人のように思えた。

空海の書でもそうだが、1000年以上たって現存しているのが奇跡であって、それだけで価値がある。漢字文化圏で絶大な影響を与えた人物の書がⅢ期の後半にのみ登場した。続くⅣ期は日本独自のかな文化が醸成された時代の三蹟が揃い踏み。文化の変化を観て感じたいラインナップである。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。