国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

北条貞顕像 金沢文庫

行政からの発表で腑に落ちことがある。クラスターやパンデミックなどカタカナ表記にして、集団感染や感染爆発と日本語で伝える意識が薄い。横文字にすることで初耳となり、危険度が全く分からない。意図的に使っているなら、失策を隠すためな混濁表現を用いていると理解するが、官僚や参謀役が作った資料を読み上げているだけなら始末が悪い。また、それを垂れ流すマスコミもどうかと思う。
さて、某知事がテレビに映るために連呼しているステイホームにも適切な日本語がある。一所懸命は鎌倉武士が与えられた土地を命がけで守る姿勢を表した熟語である。意味は少し違うが命を懸けて一つの所にいる姿勢はステイホームそのものだ。
鎌倉武士は源家再興のため平家を打倒し、それぞれに恩賞(土地)を与えられた。その土地を守っていたが、政権は北条氏へと移り、蒙古襲来時の活躍では恩賞にありつけなかった。御恩と奉公により結びついていた政権と武士はその糸が途切れたことで、政権転覆へと進む。貞顕は貧乏くじを引くこととなった。今回の政府による要請を律儀に守る市民たちは奉公を果たしたことになる。外来からの感染症だが、御恩を果たさない政権はどうなるのだろうか。マスコミという公の器に肖像が写り続けることで保身につながるか見物である。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。