国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

妻沼聖天山 本殿

感染力が強い新型ウイルスの流行により、多くの美術館や博物館が休館せざるを得なくなった。国宝ハンター格言では、観る機会があれば一目散に観るさもなくば後悔するが、ドンピシャとなったかっこうだ。他には個人所有は一期一会もある。(格言は私見です。)…

七支刀 石上神宮

出雲のお目当てが秋野鹿蒔絵手箱だったが、大和の目当ては七支刀だ。 奈良・天理にある石上神社は拝殿が国宝。参道や社殿の周りは高い木々で覆われていて、外部とは一切遮断しており、神聖な空間を演出している。一方で境内には鶏が放し飼いされており、どこ…

藤ノ木古墳出土 文化庁

藤ノ木古墳出土品は法隆寺などを訪問した際、斑鳩町文化財活用センターで大量に見たことがある。普段の常設展示としてはレプリカを陳列しているが、期間限定で本物を展示していた時期があり、観に行った。玉石混交という言葉あるが、出土品には玉金混交のま…

荒神谷遺跡出土 文化庁

出雲大社にすぐ近くにある島根県立古代出雲歴史博物館には荒神谷遺跡出土品が展示されている。出土した圧倒的な量の銅鐸や銅剣を一度に見ることができる。世の中にこれほどの規模で綺麗に残っていることが奇跡に近く、ほぼそれたの出土品専用の博物館で見る…

秋野鹿蒔絵手箱 出雲大社

東博の2020年最初の特別展は出雲と大和展。日本の原点である古代王朝の遺物たちを堪能できる展示となっている。 一番のお目当ては秋野鹿蒔絵手箱を見ること。神魂神社を見に島根へ遠征した時に、現物があるものだと思い、出雲大社を訪問。立派な社殿はもちろ…

薙刀 銘備前国長船住人長光造 佐野美術館

刀剣専門美術館というわけではないが、刀剣なしには語れない佐野美術館。名刀への道と題して、奈良から平安時代の刀を展示している。目玉は松井江。岩国美術館所有となった稲葉江が記憶に新しい南北朝時代の名工・郷義弘作とされている代物。ほとんど本物が…

曜変天目 静嘉堂文庫

2020年も静嘉堂文庫美術館で曜変天目茶碗がお披露目された。宋磁の名品を集めた冬の展示で、白地、黒釉、三彩、翡翠釉、青磁と様々な種類の磁器を展示している。 磁器の展示で、静嘉堂文庫の名品となると曜変天目をおいて他にない。昨年は国宝の曜変天目…

大徳寺 方丈 唐門

京の冬の旅に続いて、春の京都非公開文化財特別公開でも公開されている大徳寺。冬の旅は600円で、非公開文化財は1000円となるので冬に行っておきたい。 大徳寺といえば10月第2日曜日の曝涼展が一番おすすめだが、その時は法堂の公開はない。なので、全体を見…

兜跋毘沙門天立像 東寺

特別展の毘沙門天は東新館と西新館の1室のみで開催。37件の出品なので新館全てを使うことができないのは仕方がない。西新館の残りスペースでは東大寺の冬の風物詩で奈良博の展示も同時期の風物詩となっているお水取りの企画展となっている。ここまではまだ…

毘沙門天立像 善賦師童子・吉祥天立像 鞍馬寺

世紀の祭典、毘沙門祭が始まった。奈良国立博物館の東新館と西新館の1室での開催で、37件とやや少数の展示となっている。ただ、中にユニット参加もある。その一つが今回の絶対的センター、鞍馬寺の毘沙門天立像である。 鞍馬寺のものは東新館の中央にあり、…

方丈障壁画 聚光院

春の京都非公開文化財特別公開で国宝そのものの公開ではないが、見ておきたい国宝複製物がある。聚光院の方丈障壁画は狩野永徳とその父である松栄が書きあげた傑作。狩野派独特の木のうねりとそれに呼応する山々の風景が随所にみることができ、シュールリア…

金碧障壁画群 楓図・桜図 智積院

今年は暖冬で、桜の開花が早まるようである。令和最初の桜の開花だが、昨年に騒ぎすぎたせいで誰もそのことを言う人はいない。 さて、毎年春と秋に開催している京都古都文化協会主催の非公開文化財特別公開の令和2年春分が発表された。時期が4/25-5/10とゴ…

姫路城

日本の城で安土桃山時代から江戸時代初期にかけて建てられ、現在まで残っているものが12個ある。地震や戦争、火事、落雷など様々な外的要因の崩壊から逃れた歴史的建物である。そのすべてが国宝または重要文化財に指定されている。 さて、国宝なのは5つで…

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。