国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【平成指定】琉球国王尚家関係資料

平成最後の国宝指定は玉陵である。つい最近ニュースにもなったので記憶新しい。しかし、沖縄初の国宝は琉球国王尚家関係資料である。 沖縄は太平洋戦争の激戦地で島全体が焼け野原になった。なので多くの文化財が失われた。ところが、国王家の末裔である尚家…

【平成指定】 土偶 北海道函館市著保内野遺跡出土

平成の国宝指定において気を使って指定していることに、県別国宝指定空白地を無くすことがありそうだ。おそらく公式には平等に検討した結果ということになるのだろうが、各県1個以上の国宝は持っておきたいと思うのが人情である。 現在は徳島と宮崎に国宝が…

【平成指定】土偶 茅野市尖石縄文考古館

平成の国宝指定でそれまで指定されていない分野が積極的に昇格指定いる。それは土偶などの考古分野である。 昭和の国宝指定は聖徳太子以前のものに関しては、積極的に国宝へと昇格させることはなく、中世以降のいわゆる「文字」文化が確立し、年代が間違いな…

【平成指定】 木造薬師如来坐像 仁和寺

年末年始、「平成最後」というフレーズをよく聞いた。 そこで、平成に指定された国宝が気になったので、ピックアップしていく。 平成最初の国宝指定は仁和寺の木造薬師如来坐像だった。85年以来5年ぶりの国宝指定。仁和寺の秘仏として大切に守られてきたも…

浄土寺 多宝塔

尾道は映画監督の大林宣彦や放浪記の林芙美子など文学的な町として、ファンたちの巡礼地となっている。山と海が接近しているというより、谷に海水が流れていると言った方が分かりやすい。 そんな景勝地としての魅力も商業地として発展なくしては誕生しなかっ…

梵鐘 西光寺

博多駅からバスで小一時間。田んぼがちらほらとある相良区にある西光寺には国内で5番目に古い梵鐘がある。山陰を転々として、明治期に金物商が購入、縁あって今に落ち着いている。 国宝の鐘の扱いは様々。東大寺のように現役のものものあれば、妙心寺では2…

金印 福岡市立博物館

国宝展で一番人気だった金印。福岡市立博物館に常設で展示しているというので見に行く。 博物館の常設展入り口の一番最初に金印の間がある。そのためだけの部屋で、全角度から見ることができるように工夫されている。本体が小さいので、特別展などではどうし…

本山寺本堂

本山寺 本山寺は四国八十八か所巡礼のひとつである。開放感のある境内の中心に本堂があり、それが国宝の指定を受けている。巡礼地では松山の石手寺二門や大山寺本堂が国宝である。 本山寺は駅から近く参拝するには好立地である。また、八十八か所のひとつに…

神谷神社

神谷神社 香川県の国宝建築は2件。立ち位置の違いがこれだけ違うのも珍しいと思うぐらい、県内での扱いが違う。まずは扱いが悪い方の神谷神社。 行くまでの交通手段が雑。最寄駅からバスが出ているものの途中下車で、そこから2キロ近く歩く。そこまでなら…

慧可断臂図 雪舟筆

国宝展で雪舟国宝作品6点一気見をした。そして、春に「名作誕生 つながる日本美術」で天橋立図、秋には毛利博物館で四季山水図が展示され、雪舟の名作が堪能できた。 今回は年末年始の京博企画展にて慧可断臂図が出品されていた。墨彩にも関わらず切断した手…

催馬楽譜

国宝を見始めて一番の問題はいつ公開されるか。建物のように行けば何時で見ることができるものや、展示室などで常設展示されているものは空いた時間で行ける。また、宗教上の理由や文化財保護法の関係で展示日数が限られていたり、季節限定や期間限定などが…

翰苑 巻第丗 太宰府天満宮

応天の門 天満宮は全国各地にあり、国宝もそれぞれの地にある。有名なのは建物としての北野天満宮。学問の神様の総本山は、左遷されてかの地で亡くなった菅原道真を祀るために造られた。国宝・北野天神縁起はその物語を絵巻物にして伝承を伝えるもので、京都…

薬師如来坐像 獅子窟寺

年始の1月1日から3日まで公開している国宝としては薬師寺の吉祥天像が有名である。そして、同時期に自由に見ることができる国宝として獅子窟寺の薬師如来坐像がある。予約を入れれば誰でも見ることができるが、せっかく開放しているのだから、見に行くほ…

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。