国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2017-09-10から1日間の記事一覧

山水屏風

平安時代の屏風絵としては唯一のもの。カラーの中国画風山水図で、灌頂(いわゆる免許皆伝)の儀式の時に用いていたものだ。そのため、水墨画が多い山水図とは打って変わって、中国の現実の風景に近い構図で仕上がっている。中国から伝来した密教が、その祖…

御堂関白記

数年、道長のちょっとしたブームがあった。流行の発信源は御堂関白日記の中で一般人に親しみが持てる部分を抽出した本が出版されたからだ。解明が進んでいたものを学術的なものが多く、取っ付きにくかったものが一気に読みやすくなったことがブームにつなが…

白氏詩巻 藤原行成筆

複写機もタイプライターもない時代、同じものを残すには写本するしかなかった。明治時代のはじめでも適塾で蘭学書を夜を徹して写したとの記録がある。貴重な本は手間暇を懸けないと手に入らなかった。しかし、貴族、特に天皇家は別。手間暇かけた貴重品を愛…

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。