国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

千手千眼陀羅尼経残巻(玄昉願経) 京都国立博物館

西国三十三所草創1300年記念を記念して、京都国立博物館で4月11日〜5月31日まで開催される「聖地をたずねて〜西国三十三所の信仰と至宝〜」は国宝・重文クラスの出品が期待できる展示会だ。

まず全国各地に点在している札所・聖地巡礼の元祖が西国三十三所である。その起源は

718年に長谷寺の開基・徳道上人が考案したとされる。1300年という歴史ある順路なので各寺には貴重な文化財も豊富にあり、この展示会だから出る珍しい展示物に期待が高まる(希望は石山寺の国宝を出してほしい)

また、観音霊場の巡礼をするための交通網の整備や各寺院の保安など信仰心を拠り所するインフラ整備を進めた。そこで商人からのお布施も多く集まり、西国三十三所は伽藍が大きなところが多い。以後の即席巡礼地とは違う年季の入ったルートだけはあるので、回ってみると面白い。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。