国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

名物稲葉江  岩国美術館

f:id:kokuhou:20191010111042j:plain相州正宗、粟田口吉光と共に「天下三作」に数えられる郷義弘享保名物帳では同氏作を十一口掲載している。その中でも、名刀の誉れ高いのが前田家に伝わる「富田江」と「稲葉江」である。富田は前田育徳会所有で、もしかしたら展示会などへの出品の可能性があるが、稲葉はこれまでは個人蔵で門外不出。それこそ、稲葉江が国宝指定を受けてすぐぐらい以外は展示会への出品はないようで、60年近く全く世に出ていなかった。なので、ほとんどの人は観たことがない。お化け以上にレアな刀だった。それが所有者が変わったことを機会に、岩国美術館への寄託となり、晴れて展示されることとなった。

令和最初のゴールデンウィークにちらっとだけ先行展示したそうだが、今回は幟まで作って大々的に展示している。吉川史料館の狐ヶ﨑、錦帯橋の紅葉と見るべきものがいっぱいある秋の岩国に合わせた格好だ。名の彫刻は鑑定士の本阿弥光徳によるもので、実際の製作物かは神のみぞ知るところだ。ただ、実物を観るにつけて手入れが行き届いた美しい刀であることは間違いない。岩国美術館の1階展示室の中央に鎮座していたが、360度全方位から見ることが出来るとてもよい配置だった。ぜひ、刀剣乱舞実装前に見ておきたい国宝だ。

 

 

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。