国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

線刻釈迦三尊等鏡像 泉屋博古館

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泉屋博古館には中国古代青銅器を中心とした展示館がある。ちょうど入口の建物がそれに当たる。特別展は中庭を挟んだ向かいの建物で開催しているので、慌てた人は見逃してしまう。

常設ではないと謳ってはいるものの、展示物が大きく変わることが少ない。住友財団修復助成30周年の企画を観るため、久々訪れたが配置が変わっているものがあった。そのなかで、泉屋博古館所有の国宝・線刻釋迦三尊等鏡像が出口近くにひっそりと展示してあった。中国古代の鏡から国内で発掘された鏡まで展示している中の一つとして展示。しかも、個別のケースでの展示ではなく、複数の鏡が入ったショーケースでの陳列だった。これでは見逃す人も多いだろう。せめて「国宝がここにあるよ」的なポップを作ってあげても罰は当たらない。国宝も重文も古代中国の鏡の前では新参者ということかもしれない。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。