国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【京都名品展】古林清茂墨蹟 月林 長福寺

古林清茂は元時代の禅僧で、その門下には了庵清欲、竺仙梵僊、日本の月林道皎、石室善玖などを輩出した名伯楽である。俗姓が林だそうで、「はやし きよしげ」と読めば親近感がわくが、古がついて「くりん せいむ」と読むようだ。

名伯楽は弟子たちに多くの書を残している。モンゴル帝国であった元では仏教は非主流派であり、弟子たちは日本側からの要請もあり禅宗を広めるため数多く来日している。その来日僧は優秀な人が多く、古林の弟子もその中に入っている。異国で頑張る弟子たちにエールを送る書は、見ているだけで前向きになる迫力がある。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。