国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【京都名品展】禅院額并牌 東福寺

禅寺は簡素な生活で修行を積む中で、いろいろな教育を受ける。その一つは書である。いまご朱印ブームで、寺院は勿論神社などでも墨で書かれた朱印を授けている。もともとは写経を収めた証明的なものだったそうだが、いまやスタンプラリーの代わりになっている。一日に何度も同じ字を書いていると集中力が切れて間違いそうになるが、すべてきっちりと書けるのは修行の賜物だろう。

禅院額并牌は無準師範が博多の承天寺の開山のために弁円へ送った書。首座や浴司といった2文字を太く力強くしたためている。この力みなぎる書は博物館のような狭い空間で見るのではなく、寺院の大きなお堂で見上げてみてみたい。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。