国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【京博名品展】後嵯峨天皇宸翰消息

東博での仁和寺展で見たものと再開。天皇の直筆である宸翰で、それを手紙として出したものが消息。天皇から直接お手紙をもらったら、末代までの家宝にするだろう。にもかかわらず、ほとんど残っていない。まず、天皇自身が書くことが珍しい。明治以降の天皇の直筆も叙勲などの公式文章への署名以外はほとんど見かけない。そして、室町以前の天皇の直筆は応仁の乱の戦火で焼けてしまったことも見かけない一因だ。文字を書くこと自体が減ってきた世の中ではあるが、デジタル的に書を残すことができなければ経典の代筆のようにとてもうまいが個性のない字のみになりかねない。なにかの機会に直筆の手紙を書けば同書のように後世に残るかもしれない。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。