国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【京博名品展】阿弥陀三尊像 普悦筆 清浄華院

1階入り口から一番遠い奥の小部屋で渡来図を展示している。

渡来品の質が最高潮に達したのは室町時代。九博の室町将軍展でも渡来品を日本風にアレンジして鑑賞していたことが分かる展示があった。日明貿易天龍寺船で得たものを愛でる。東山文化の誕生である。その中で国宝指定のものも多い。

清浄華院阿弥陀三尊像も貿易でもたらされた文化財南宋仏画の傑作で資材帳などから室町将軍が所有していた可能性が高い逸品だ。三尊が蓮の花に乗った立像姿は古びて色が薄く見難いものの荘厳な雰囲気を醸し出している。

中国の宋王朝は文化面に非常に力を注いたが、軍事面では全く良いところがなく、金に攻め込まれっぱなしだった。裏返せば軍事に力を注力しないと他の面で成長が望める。日本の高度経済成長も軍事の憂いがないために出来た。そんな最高潮の文化が日本に渡来し残っている。逆に中国では王朝が変わると前政権の否定があるため貴重なものでも残らない。良いものを良いと言える世の中がどれだけ重要か儒教の国では難しい思想なのかもしれない。

 

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。