国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【京博名品展】五智如来坐像 安祥寺

ここ2年ほど京博に鎮座している安祥寺の五智如来像。この間に国宝へと昇格し、一部は新国宝指定のお披露目で東博まで出張展示。晴れで京博で5体そろい踏みの展示となった。令和最初の国宝指定の彫刻だが、すでに別の国宝指定も誕生しており、新鮮味はない。

平安時代前期の作品で、5体が揃っている最古の五智如来像。真言密教に由来するもので、平安前期は空海が日本に紹介して間のない時期。中国の様式を色濃く反映させた原種と言える。如来の違いは印の結び方で見分けるのだが、ピンとこない。出来るならば鎌倉仏師が作る像のようにお顔立ちで判断できるように作ってほしい(平安仏像がごりごりの原理主義に対して鎌倉以降の仏像をライト仏像というべきかもしれない)。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。