2019-08-22 【京都名品展】夜色楼台図 与謝蕪村 近世絵画 観た 国宝 夜色楼台図のしんしんと降り積もる雪解景色はいつみても大晦日、除夜の鐘がなる前の厳かな感覚に陥る。年始の準備で賑やかだった日中から、夕方ごろより降り出した雪の演出にもあり一気に変化したそんな風景に感じてしまう。この絵を見ているとユニコーンの「雪が降る町」が自然と再生される。 絵全体が丸みを帯びた書き方で、中華圏の影響を受けた水墨画とは明らかに違う。禅や中国古典からの引用などに感じる宗教色や説教が全くない。水墨画界の印象派なのかもしれない。