所蔵品の多い東博では企画展(入場料だけで観ることができる展示)に見たい国宝が良く出てくる。ホームページに年間スケジュールが掲載されるので、観たいものがあれば日程を合せて訪問することができるのでありがたい。
その観たい国宝のひとつであった片輪車蒔絵螺鈿手箱が出てきた。2年前にサントリー美術館で行われていた神の宝の玉手箱展では片輪車螺鈿手箱(東博所有)が出品されていて、いつか蒔絵螺鈿手箱もみたいと思っていた。
今回、企画展で出品されており満を持して観ることができた。そればかりか写真撮影もOKとのこと。精密で豪華なデザインではあるが、派手ではなく気品が漂う造りなのがとてもよい。現物を目の当たりにするとずっと眺めていたい衝動に駆られるが、周りの目もあり遠巻きに観てしまった。
二次使用OKとの記事を読んだが、海外の美術館ではバーチャルの世界での拡散が集客につながっているし、拡散を止めるのは時間も労力もかかるので、公式が拡散して利用する方がメリットがある踏んだのだろう。だが、やはり現物の素晴らしさには適わない。観て初めて分かることもあるので、国宝出品のスケジュールチェックはまだまだ欠かせない。