国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【顔真卿】説文木部残巻 

王羲之を越えたと喧伝している顔真卿展。中華圏の国宝中の国宝である祭姪文稿が来日しているとあって、注目度では王羲之展を越えたかもしれない。とくに祭姪文稿を見るための行列は直筆の王羲之の書(存在が確認されていないそうだ)が見つからなければ超えられない待ち時間かもしれない。

さて、海外から展示のため来日した名書に引けを取らない書が国内からも出品。武田科学振興財団・杏雨書屋所有の説文木部残巻は入り口すぐにあり、漢字について解説した字典的な巻物。以前は周年節目に道修町にある杏雨書屋での本物展示があったが、最近は複製品のみでなかなか見ることができない。入り口にあるので列が出来てしまうのでじっくり見ることが難しかったが、他の書に比べると読みやすい。国宝の書の展示は期間が保護の関係で限られる。展示会期間中は常設なのはうれしい配慮だが、これで当分お目にかかれないのだろう。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。