国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【専修寺】御影堂・如来堂

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昨年秋、国宝指定となった真宗高田派本山・専修寺の御影堂と如来堂を見に行った。昨年の台風により亀山線が不通となり関西からのアクセスが悪くなっていたが、それが解消したため晴れて見に行く。

一身田駅からすぐの場所にある専修寺はかなり巨大なお堂を有している。普段から京都の総本山群を観慣れているとそれ程でもないと一瞬感じてしまうが、この土地にあっては超巨大要塞の部類に入るだろう。

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御影堂の内部は欄間細工、天井の花画、内陣の御影を飾る細工に至るまで派手に演出され、金箔を多く用いられている。親鸞の教えなのか、本願寺派も同じように黒漆と金箔を多用している。信仰心を芽生えさすには目に見える圧倒的な豪華さも必要なのだろう。

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如来堂も御影堂には劣るがかなりの大きさで、こちらは内陣のみ豪華な作りとなっている。ともに拝観料無料で個人利用に限り内部撮影がOK。この太っ腹な対応は京都の総本山にも見習ってほしい。専修寺はこのほかにも国宝指定のものがいくつかあるが、この日は宝物館は休館日だった。

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残念ではあるが綺麗に咲き誇る桜を見られたのは、それ以上の価値があった。

 

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。