天気用予報などで桜の開花のニュースが出始めた。日本史の中で桜と国宝の組み合わせで一番想像されるのは醍醐寺だろう。豊臣秀吉が1598年4月20日に醍醐寺で桜の花見を開催した。今から420年も前の話であるが、北野大茶会と並ぶ催し物で未だに知られていることから、秀吉は歴史上最高のイベンターだったのだろう。
そんな秀吉も観たであろう国宝の五重塔。平安時代の951年に建てられたもので、京都の中心地は応仁の乱で荒廃し、それ以前の建物はほとんど残っていない。そのため、少し郊外にある醍醐寺には歴史的な建造物が残っている。その中で一番高い建物が五重塔である。塔は心柱を中心とした免震構造になっていることも、地震国で残り続けた要因である。
なかの初重壁画も国宝で、毎月29日に観ることができる。