写真右奥の建物が講堂で、これが国宝になる。建物はシンプルではあるが中華思想を反映したもので、火頭窓があしらわれている。内部は板張りで襖で仕切られ、束柱を並べ、ボールト天井がかけられている。
しかし、建物だけではここの良さが伝わらない。手前の石垣がとても特徴的で、石垣の上部がすべて丸みを帯びた仕上がりになっている。そして、敷地を囲むように作れており、これを龍の胴体に例え、敷地全体が龍に守られている様相に仕上げている。奥の聖廟には孔子が祀られており、論語の教育の場であったことから、敷地全体で思想を表現していたのだろう。