国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【妙心寺】鐘

第52回京の冬の旅が3月18日まで開催されている。15か所が特別公開されているが、その公開物には直接的な国宝はない。

国宝巡りは一息と思いながら、妙心寺の三門を訪れた。そのチケット売り場で法堂の割引券をもらったので三門拝観後に訪問した。妙心寺の法堂は天井画で有名。禅宗の天井画は雲竜図がお約束で、火災から守る効果があるとされている。筆者は狩野探幽で、どこから見ても龍と目が合う特殊な構造になっている。

さて、国宝はと言えば、堂内の隅に安置されている鐘である。日本最古の鐘で、徒然草にも書かれている由緒ある鐘だ。1970年代ぐらいまでは実際に使われていたそうで、毎年ゆく年くる年で突く除夜の鐘のトップバッターを勤めていたそうだ。しかし、経年劣化からひび割れが発生していることが分かり、その役目を2代目に譲り堂内で隠居生活をしている。国宝の中で鐘は最近まで実用されていたものが少なくないが、平成の世の中となってさすがにどれも実用されていない。音色を忘れた鐘は時を刻むことを許されず、しずかに佇む。

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。