奈良博の名品展で国宝・法華経典が展示されていた。その中で長谷寺は経典とともに経箱もいっしょに展示していた。他の国宝の法華経たちもそうだが、「綺麗な漢字が並んでいるなぁー」と思うだけで、むしろ経を入れる箱の美しさには魅了された。
京博は派手な工芸品を陳列することが多いが、奈良博は仏教関連で地味なものが多く入場者の差に如実に表れている。今回の展示は数が限られていたので西館だけで行われていた。そのためかかなりひっそりした感じがあり、たまたま来たであろう観光客が見慣れない品々に感想を述べある会話が館内で虚しく響いていた。