臨済宗の開祖で建仁寺を開いた栄西直筆の書。誓願寺には建立するときから2度目の宋へ渡航するまで滞在しており法会を行った。その時書かれたものだ。
栄西は吉備津神社の権禰宜の息子として生まれた超エリート。天台宗で学び、その形骸化に嫌気がさして渡宋して禅と出会う。2度目の渡宋から帰ってきた時に喫茶文化を再興したり、重源が亡くなったあとに東大寺の勧進職に就くなど、御室派との縁が全くない。誓願寺がその宗派に属しているため、出品となるが仏教界にとっては重要な資料である。
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誓願寺盂蘭盆縁起〈栄西筆/治承二年七月十五日〉 | 国宝サーチ