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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【東大寺】重源上人像

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運慶展で会った重源上人に2か月ぶりに対面した。展示会場では彫刻としてじっくりみることができた。表情や衣服に至るまでの凹凸が生々しく表現されており、運慶の技術力とその出来栄えに感服した。今回はお堂内で鎮座お姿で拝見。一段高い位置から見下ろす姿は有難みを感じずにはいられない。脇の愛染明王坐像と阿弥陀如来立像(ともに重要文化財)は単独で祀られていてもおかしくない出来栄えで、常時観ることができればいいのにと思った。さて、重源上人はこの前まで東京へ出稼ぎに行っていたが、来年には震災復興支援のために東北へ行くそうだ。南都焼き討ちの大勧進を開き、東大寺再興の費用を工面した上人だが、坐像になっても勧進する働き者である。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。