2017-10-24 【国宝】山水図 利唐筆 中国絵画 観た 国宝 雪舟の国宝6点勢ぞろいで賑わう国宝展だが、南宋の本家の絵には圧倒される。Ⅰ期出展作品も素晴らしかったが、水墨画と言えば険しい山と自然という定番のパターン図柄。その最高峰は観る者の足を必ず止めてしまう。 高桐院の山水図は遠近法の概念がなかった時代にも関わらず、レイヤー(構図)の重ね方と墨の濃淡で大自然を表現している。絵を観ている内に、切り立つ山々の中に自分を投影してしまいそうなほど引き込まれる。