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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【国宝】山水図 利唐筆

雪舟の国宝6点勢ぞろいで賑わう国宝展だが、南宋の本家の絵には圧倒される。Ⅰ期出展作品も素晴らしかったが、水墨画と言えば険しい山と自然という定番のパターン図柄。その最高峰は観る者の足を必ず止めてしまう。

高桐院の山水図は遠近法の概念がなかった時代にも関わらず、レイヤー(構図)の重ね方と墨の濃淡で大自然を表現している。絵を観ている内に、切り立つ山々の中に自分を投影してしまいそうなほど引き込まれる。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。