国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【国宝】四天王立像のうち広目天立像 法隆寺

彫刻全般は通期展示が多い。テーマはそれほど設けられず、作製時代が飛鳥時代から鎌倉時代まで時系列的に観ることができる。

その中で、法隆寺保有の四天王像は飛鳥時代のもので、彫刻技術は後世に見劣りしているが表現力は目を見張る。顔は面長で、漫才師で著書「ホームレス中学生」がベストセラーとなった麒麟・田村に激似。足元の邪鬼も目の大きいユニークもので、戦闘的な四天王像が多い中にあっては柔らかな印象を受ける。

どちらかと言えば菩薩に近い造りで、法隆寺を建立した聖徳太子の思想、和を以て貴しとなすことを像に秘めたのかもしれない。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。